低価格で単機能・シンプルなサービスを提供し、大量販売による収益モデルを構築する――。クラウドビジネスを成り立たせるうえで、このような収益モデルを模索するベンダーは少なくありません。しかし、成功事例はなかなか見当たりません。
「ITベンダーは、差異化のために製品の高機能化を追求してきた。だが、ユーザー企業の多くは、低価格でシンプルなサービスを望むようになってきている」。サイボウズの100%子会社、サイボウズスタートアップス(Cstap)の山本裕次社長はこう話します。
Cstapは、一般公募者がサイボウズなどのクラウドサービス上で展開するサービスを企画できる「スタートアップ支援プログラム」を立ち上げました。一般公募者が開発したシンプルで低価格なサービスを大量に販売していく薄利多売のビジネスモデルを指向しています。
山本社長が「競争に勝った企業が市場のすべてをもっていく。勝てるメーカーになることが重要だ」と語るように、市場環境は厳しいといえるでしょう。継続的にキラーコンテンツをリリースしていくことが成功のカギを握っています。(信澤健太)
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サイボウズスタートアップス 低価格でシンプルなサービスを提供 大量販売で収益モデルを構築メールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.11.1」より