今日のひとことWeb版

最初からグローバル市場に挑戦

2012/02/21 15:26

 スタートアップブームが再来しています。スマートフォンやSNS、GPSなどの一般化でビジネスを発案しやすくなったことや、クラウド・コンピューティングの普及で初期コストが低減できるようになったことが、起業のハードルを下げているのです。

 2000年頃、ネットベンチャーの集積地として渋谷に通称「ビットバレー」が誕生し、ベンチャーへの投資ブームが加熱しました。しかし近年のスタートアップブームは、これとは似て非なるものです。

 今のスタートアップ企業の多くは、最初からグローバル市場での事業展開を見据えています。ベンチャー投資のサンブリッジ、アレン・マイナー会長兼CEOは、次のように話します。「10年前のスタートアップ企業は、『世界No.1を目指す』とか『グローバルでビジネスをしたい』という話はしていても、具体的なアクションに落とし込むことがなかった。まず国内でIPO(新規株式公開)を行って、年間利益が数十億くらいになって余裕ができたら海外進出しようか、というレベルだった。今とは大きく違う」

 クラウドコンピューティングのミドクラ、コラボレーションツールのヌーラボ、ソーシャルラーニングのキャスタリアといった企業たちは、果敢にグローバル市場に挑戦しています。成功事例が増え、国内外でスタートアップに注目が集まることを期待します。(信澤健太)

【記事はこちら】
2012年の有望ITベンチャー どこがどう違うのか
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.2.21」より
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