今日のひとことWeb版

進むタブレット端末の高齢者向け活用

2012/02/28 15:26

 2月初旬のこの欄で、岐阜県白川町がお年寄りの独居世帯に向けに、NECのタブレット端末を活用した見守りシステムを導入した記事をご紹介しました。システムの選定にあたっては、「お年寄りに自ら情報を発信してもらうことを重視した」そうです。

 白川町には、秋田県など全国の地方自治体や事業者からシステムについての問い合わせが殺到しています。タブレットを活用した見守りシステムは、今後、広がっていきそうです。

 こうしたタブレットを活用した高齢者向けのシステムは、見守りシステム以外にも大きな可能性があります。愛媛県松山市に本社を置くパルソフトウェアサービスは、ネットスーパーでの買い物支援に取り組んでいます。県の緊急雇用創出事業を活用し、松山市シルバー人材センターがチェーンストア業のフジと共同で取り組んでいる「高齢者買い物支援モデル事業」に参加しました。松山市シルバー人材センターが雇用する高齢者が地域の後期高齢者の自宅を訪問し、iPadを利用した買い物を支援しています。

 もちろん、これらの事例に課題がないわけではありません。さらに、今後は失敗例も出てくるでしょう。ですが、タブレット活用の事例が増えていけば、成功・失敗を問わず、そのノウハウを生かすことができます。(信澤健太)

【記事はこちら】
<THE決断!ユーザーのIT導入プロセスを追う>岐阜県白川町 ITで高齢者の“見守り”を実現 タブレット端末を使った福祉サービス
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.2.28」より
  • 1

関連記事

松山市のパルソフトウェアサービス、iPad向けアプリ開発に活路

NEC 新端末「LifeTouch」の普及策は? ベンダーとのパートナーシップ追求

スマートデバイスは本当に法人に売れるのか