調査会社のガートナーが、2014年までに米『フォーブス』誌の「Global 2000」企業の70%以上が「ゲーム化 (ゲーミフィケーション)」されたアプリケーションを少なくとも一つは導入しているだろう、という予測を発表しました。少し長いのですが、プレスリリースを引用します。
「企業は、求人や研修、社員のパフォーマンス向上のためにゲーミフィケーションを社内的に利用しつつある。社外関係者を顧客ロイヤリティ、マーケティング、教育、革新の活動に参加させる目的にも有用であるとともに、顧客、社員、ウェブ利用者など、どのような関係者グループでも、ゲーミフィケーションの対象になり得る」。
実は、業務システムにゲーミフィケーションを活用する事例はそう多くありません。マーケティングや研修など、分野に偏りがみられるのが現状です。そんななか、気になる存在が「日本初のゲーミフィケーション専門会社」を謳うITベンチャー企業、アソビエです。ゲーミフィケーションの活用を通じて、人事評価や顧客管理、在庫管理などの業務システム上の課題解決を目指しています。安部一真代表取締役CEOは、「米国のBudgevilleやBunchballなどのサービスは、ウェブマーケティングの分野に偏っていて、顧客の心をどうつかむかに焦点を当てている。当社は、そうした領域にも関わるが、メインはエンタープライズの分野。社内の人材教育や業務管理などにゲーミフィケーションを活用したい」と話します。
安部CEOは経済産業省出身で、「社会にイノベーションを起こすサムライの創出」を掲げる任意団体、サムライ・イノベーションを設立した後、アソビエのCEOに就任したという異色の経歴のもち主。ゲーミフィケーションを通じて、日本企業の業務システムをいかに革新するのか。事業にかける思いを聞きました。(信澤健太)
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異色のゲーミフィケーション専門企業、アソビエの目指すものメールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.8.28」より