サーバーメーカーにとって、FacebookとGoogle、Amazonのいわゆる「ビッグスリー」を顧客にできるかどうかは、大きな関心事です。ビッグスリーはサーバーの大口需要家で、例えばFacebookだけで日本の年間サーバー出荷台数に匹敵する50万台規模のサーバーを運用しているといわれています。
近年では、これらビッグスリーにAzureを運営するマイクロソフトや中国の百度、アリババ、テンセント(騰訊)などの大手を加えて、「ビッグセブン」と呼んだりもします。
ビッグセブンは、サーバーの多くを台湾などのOEM/EMS系のメーカーに直接発注しているようです。これに加えて、サーバーのコモディティ化・標準化によって、OEM/EMSメーカーの規模のメリットや存在感は年を追うごとに増しています。
ブランドメーカーにとってみれば、世界の上位から7社に自社製品を買ってもらえない状態にあるということ。なるほど、IBMがx86系のPCサーバー事業の売却に動いた理由がよくわかるというものです。(安藤章司)
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どうなる? IBM System xのゆくえ「変わらないこと」と「変わること」メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.4.10」より