今日のひとことWeb版

日中間の通信環境は改善できる

2014/06/06 15:26

 中国にいる日本人駐在員の業務効率を低下させている問題の一つに、通信環境があります。日中間の回線は細く、複数の経路をまたいで接続するので、サイズの大きなファイルの転送には、かなりの時間がかかります。インターネットで調べ物をしようにも、日本語表記のウェブサイトは、日本国内にサーバーを置いているケースが多く、検索に時間がかかってしまいます。

 さらに、日中間のやり取りではなくても、中国では、ときに通信環境が目に見えて悪化することがあります。例えば、先週からGoogleの検索やメールが使用できない状況が続いています。こうした状況に何度も直面するうちに、中国の通信環境が悪いことをあたりまえと思ってしまい、改善策を練らずにいる方は多いのではないでしょうか。

 しかし、日中間のインターネット環境に関しては、改善策がすでにあるのです。例えば、スターティア上海が提供するネットワーク機器のレンタルサービス「マネージドゲート」。中国大手キャリアの海底ケーブルを通じて接続することで、一般的な日中間インターネットの速度が0.4Mbps程度のところ、少なくとも5Mbpsの速度で通信できます。柴田淳総経理は、「日中間のインターネットを改善できることを知らない日系ユーザー企業は多い。ポテンシャルは大きい」と、期待を込めて語っています。(上海支局 真鍋武)

【記事はこちら】
スターティア上海、日中間のインターネットを高速化するサービスが好調
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.6.6」より
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