今日のひとことWeb版

中国の物価は安くない

2014/09/05 15:26

 中国から帰国した際、久しぶりに学生時代の友人に会いました。私が上海で生活していることを伝えると、彼は「中国は物価が安くていいね」と答えました。

 しかし、この認識は正しくありません。確かに食料品は安い。私の大好物、中国版ラーメンの「牛肉麺」は、ほとんどの店で15元(約250円)以下です。一方で、衣料品や家電などの生活用品は、日本以上に物価が高いケースが少なくありません。

 大手衣料品チェーンのユニクロでは、日本で1990円のシャツが中国では199元(約3300円)で販売されています。同じ商品なのに、価格差は1000円以上。それも中国で生産したにもかかわらず、です。

 成田空港や羽田空港では、よく炊飯器などの家電製品を日本で大量に購入した中国人の姿を見かけます。一見すると、彼らは日本でしか手に入らないから、持ち帰る手間を惜しまず、日本で購入しているように思えます。しかし実際は、日本で買ったほうが安いから、旅行ついでに購入しているのです。

 対日オフショア開発では、中国国内の人件費の高騰によって、利益を出しづらい状況が続いています。中国に発注するよりも、日本の地方ソフト開発会社に発注したほうが安くなるケースは少なくありません。時代は変わりました。日系ITベンダーが、対日オフショア開発について、次の手を打たなければならないときが来ているようです。(上海支局 真鍋武)

【記事はこちら】
CEC杭州、オフショア開発事業から撤退、Microsoft Dynamicsの販売に専念
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.9.5」より
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