ビデオ通話のライセンス販売が伸びています。販売増の背景には、アジア市場に進出する日系企業が増え、ビデオ通話で結ぶ拠点数が増えたのに加えて、在宅勤務で自宅のパソコンから接続したり、出張先からスマートフォンで会議に参加したり、あるいは海外滞在が多い取締役がオンラインで取締役会に出席したりなど、さまざまな使われ方があるそうです。
拠点数(同時接続数)の多寡で課金することが多いビデオ通話は、接続する端末数が増えれば増えるほど売り上げが伸びます。ひと昔前の専用線で拠点間を結んだ高価なテレビ会議システムは、会議室に4~5人が集まり、遠く離れたオフィスの会議室と結ぶ2拠点接続型でした。在宅勤務地や出張先のホテル、はたまた移動中でも参加できる現代は、接続元が増えて当然。結果としてライセンス販売増につながっているのです。
さらに踏み込めば、実はSkypeやFaceTime、LINEといった一般向けの基本無料のサービスが、人々のコミュニケーションスタイルを変化させ、これが巡り巡ってビジネスでの会議やビデオ通話のあり方を変えたとみる向きもあります。ITコンシューマライゼーションの波は、こんなところにも押し寄せています。(安藤章司)
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ブイキューブ 代表取締役社長兼CEO 間下直晃 舞台はアジア。ひたすら足で稼ぐメールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.9.18」より