私はときどき仕事をサボって、大手町の書店で立ち読みをします。本や雑誌がずらりと並んだ大型店舗で、目で本棚を追いながら、「さあ、どれを手に取ろうかな」が楽しいだけではなく、米国の経済誌も置いてあるので、仕事に役立つ情報を入手できるのが、何よりうれしい……ということを言い訳に、今日も通っています。
昔は、BCNのオフィスがある神田駅周辺にも、数軒の大きな書店があったのですが、ここ数年の間に相次いで閉店しました。本に限らず、あらゆるモノがインターネットで購入できるようになって、実店舗が売り上げの減少に直面していることが背景にあります。今後、すべての販売・購買がウェブに移るのでしょうか。
10月上旬、インターネット販売大手の米アマゾンが、ニューヨーク市の中心部に実店舗を開店すると報じられました。詳細はまだ明らかではありませんが、ウェブで注文した商品を仕事帰りに受け取ったり、返却したりと、すぐにモノが「手に入る」「返すことができる」といった活用が考えられます。
その発想がすばらしいと思います。月曜日に本を注文しても、郵便がそれを届けてくれる時間帯が帰宅の時間に合わないので、受け取るのは土曜日になる、ということを何回も経験しています。ウェブと実店舗にそれぞれの利点・弱点があります。「O2O」で両方をうまく融合して、販売の活性化につなげたいものです。(ゼンフ ミシャ)
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<いまさら聞けないキーワード>O2Oメールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.10.22」より