大手グローバルベンダーが、近年、デジタルマーケティング・ツールの拡販に注力していることは、週刊BCNでも何度も報じています。ただし、その売り手としては、SIerなど伝統的なIT企業の存在感が薄く、マーケティングコンサルなど、従来の宣伝・マーケティング業務に精通した企業の活躍が目立ちます。週刊BCNの6月29日号では、この市場でSIerにとってのビジネスチャンスを探る特集も掲載しました。

　一方で、デジタルマーケティング・ツールのベンダー側にも、SIerを巻き込んで、エコシステムをつくっていこうという動きが出てきています。SIで強みをもつからこそ、この市場で新たなビジネスチャンスをつかむことができるケースもありそうです。有力なデジタルマーケティング・ツールベンダーでもあるIBMの製品戦略やパートナー戦略に、そのヒントをみました。（本多和幸）

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日本IBM　コマース、マーケティングで成長市場を開拓　変革を志すパートナーと協業