平均的な日本人に比べて、若干ではありますが、横幅が大きい体型の持ち主である私としては、長距離の移動で新幹線や特急の指定席、飛行機などに乗ると、気になることがあります。座席予約システムが、どのように処理した結果なのかは分かりませんが、全体的には空いているようにみえるのに、なぜか自分の隣には人が座っている。そんな経験をされたことがある人は、多いのではないでしょうか。

　飛行機だと離陸した後、乗務員に確認して、空いているエリアに席を移してもらうということがしばしばあります。一方、電車だと最初は空いていても、途中駅で乗り込んでくる人がいる可能性がありますし、そうした対応はしづらいものです。ウェブ上では、座席の埋まり具合をみながら選択できるケースも多くなりましたが、新幹線や特急の自動券売機やみどりの窓口、空港のチェックインカウンターなどでは、窓側か通路側かといった席の希望は聞かれますが、その席が比較的空いているエリアかどうかというのは教えてくれません。

　便利になればなるほど、ユーザーの要望はどんどん高度化していくのが世の常です。移動時に快適に過ごせるようにという要素も加味したサジェストをしてくれる予約サービスを、ウェブでも、窓口でも使えるようにしてほしいというのは贅沢な願いでしょうか。（本多和幸）

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