マイクロソフトが提供するサーバーOS「Windows Server 2003」が、日本時間の7月15日にサポート終了(EOS)を迎えました。大きな買い替え需要が生まれた前年のクライアントOS「Windows XP」のEOSを背景に、『週刊BCN』でも幾度か特集を組み、「2003」リプレース需要を想定した各社の取り組みを追ってきました。そこで、EOSから数か月が経ったところで、「2003」の移行に伴う特需はあったのか、SIerやディストリビュータに話を聞きました。
結果として、各社口を揃えて「特需はなかった」とのことでした。Windows XPのEOSやマイナンバー制度への対応などで予算の確保が難しかったり、一定のサイクルでリプレースを行うようにしていたり、あるいは「使い続けても問題ない」といった甘い認識があったりなど、さまざまな理由があったようです。
2020年には、「Windows Server 2008」のサポート終了が控えている一方で、同年にはクライアントOS「Windows 7」もEOSを迎えます。これまでのEOSを踏まえると、ユーザー企業が「2008」の予算取りに難航するのは想像に難くありません。これらのEOSまで後5年あるとはいえ、早い段階から警鐘を鳴らす必要があるでしょう。(前田幸慧)
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ビジネスの成果から何をみる? Windows Server 2003のサポート終了メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.11.16」より