昨日、クラウド分野における日本マイクロソフトとの協業を発表したウェブ会議システム大手のブイキューブ。マイクロソフトは、コミュニケーションツール「Skype for Business」の販売に力を入れており、ビジュアルコミュニケーションを主力とするブイキューブとは、一部競合関係にあります。それだけに意外な提携発表でしたが、クラウドの全面活用によるワークスタイル変革という方向性は両社共通。そのために使える基盤やアプリケーションは、お互い惜しみなく出し合うという考えで連携を深める決断に至ったようです。
そのブイキューブは昨年、セールスフォース・ドットコムのプラットフォームを活用し、販売パートナー向けのポータルサイトを全面刷新しました。新しいサイトには、見積もり作成機能、提案用資料などが入手できるライブラリ機能、デモ用機材貸し出しの予約機能、商談の進捗を管理できるパイプライン機能などを実装。それぞれの機能自体は比較的シンプルなものですが、これまで販売パートナーとチャネル営業担当者との間では、一つひとつのリクエストに対し、その都度電話やメールでのやりとりが発生していたとのことで、新しいポータルサイトはビジネスのスピードアップに貢献しているようです。
最先端のITを取り扱っていても、営業活動は昔ながらのスタイルという企業は少なくありません。しかし本来は、IT企業こそ、使えるITは何でも活用してビジネスを加速していくべきですね。自分の仕事でITをしっかり活用できているか、定期的に振り返るようにしたいと思います。(日高彰)
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<ここに注目!ニッポンのパートナー戦略>第17回 ブイキューブ(下) メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.2.3」より