週刊BCNがフォーカスしているIT産業(各種統計では“情報通信業”に含まれることが多いでしょうか)ですが、人々の生活やビジネスを支える基盤として、この産業の役割はますます重要なものになってきています。もちろん、あらゆる産業は私たち一人ひとりの仕事や暮らしに必ずどこかで関係しており、IT産業だけが特別大事というつもりはないのですが、これだけ社会の広範に関わりがある産業について取材活動ができるのは、本当にエキサイティングで飽きることがありません。
日本BEAシステムズやF5ネットワークスジャパンなどのトップを歴任し、2014年8月からは今もっとも勢いのあるセキュリティベンダーの一つ、パロアルトネットワークスの社長を務めるアリイ・ヒロシさんは、今ではすっかりIT業界の“顔”のひとりですが、37歳でITの世界に転じるまでは、製造や物流の大手企業にお勤めでした。世界的な企業のマネジメント層にまで上り詰めながら、畑違いのIT業界に飛び込んだのは、社会インフラとしてのITの大切さを強く感じ、その重要性がさらに高まるとみたからといいます。この産業に注目する人が増えるのは記者として喜ばしい一方、伝える責任の重みが増すことに身の引き締まる思いもしています。(日高 彰)
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<KEY PERSON>パロアルトネットワークス社長 アリイ・ヒロシ氏 メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.4.20」より