今日のひとことWeb版

“会長兼CTO”の存在感

2016/06/21 15:26

 米オラクルの創業者であるラリー・エリソン会長兼CTOがCEOを退き、現在の役職に就いたのは2014年のことですが、そのオラクルから1998年にスピンアウトして発足したクラウドERPベンダーの米ネットスイートにも同じ肩書きの経営者がいます。エバン・ゴールドバーグ会長兼CTOがその人ですが、もともとネットスイートは、オラクルで技術担当の副社長を務めていたゴールドバーグ氏とエリソン氏が共同で設立した会社で、02年からCEOを務めるザック・ネルソン氏もオラクルOB。ネットスイートの二人の経営者は、いまでもエリソン氏と定期的に意見・情報交換をする仲であり、両社は良好な関係を築いているといえそうです。

 5月半ばに、ネットスイートは米サンノゼで年次イベント「SuiteWorld 2016」を開きましたが、ここで同社の両トップに直接話を聞く機会がありました。エリソン氏との関係、オラクルとの関係、他の競合ERPベンダーに対する見解など、ざっくばらんに語ってくれて、個人的にも大変おもしろい取材でした。ちなみに、ネットスイート内でのポジションという意味では、ゴールドバーグ会長兼CTOがやはり“エリソン的”存在感を発揮している模様です。(本多和幸)

【記事はこちら】
米ネットスイート 両トップに聞く クラウド化が進むERP市場で パイオニアが問う価値とは
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.6.21」より
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