今日のひとことWeb版

五反田スタートアップの星

2016/06/28 15:26

 クラウド会計のfreeeが、ついにというべきか、意外にもというべきか、中堅中小企業向けの基幹業務アプリケーション市場に進出することを明らかにしました。これまで、小規模零細企業向けの業務アプリケーション市場で、絶対王者・弥生に果敢に挑んできた同社ですが、今度は、OBCやPCA、応研、OSKといった中堅中小企業に強固な顧客基盤をもつ老舗の有力業務ソフトメーカーとも真っ向勝負することになります。半ばメインプレイヤーが固定化され、久しく本格的な新規参入がなかった市場ですが、freeeがどう切り込み、既存のプレイヤーたちがどう迎え撃つのか、個人的にも大変興味があるところです。

 ちなみにfreeeは、エンジニア、マーケティング、営業と、さまざまな職種で人員を急ピッチで増やしており、今年4月には手狭になった本社オフィスを移転しています。移転先は、これまでと同じく五反田駅徒歩圏内なのですが、新しいオフィスは面積が広くなったのはもちろん、デザインもよりオープンな雰囲気になったという印象です。

 彼の地には近年、多くのスタートアップ企業が集結してきています。freeeはこうしたムーブメントを牽引する存在でもあり、その動向には多方面から注目が集まっているといえそうです。(本多和幸)

【記事はこちら】
freee SMB向け基幹システム市場の破壊者になるか 「クラウドERP」で中堅企業も新たなターゲットに
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.6.28」より
  • 1

関連記事

freee 法人向けビジネスで狙うパラダイムシフト 税理士のパートナープログラムを刷新

沸騰するか、クラウド会計需要 有力ベンダーの激しい攻防をみる

freee 代表取締役 佐々木大輔