先日台湾へ行ってきたのですが、現地に着いて空港の外に出ると、立ち止まってスマートフォンを操作している人のほうから、最近よく聞く「ピロン」という音が聞こえてきました。「ポケモンGO」の効果音です。「あれっ、台湾ではまだ遊べなかったはずでは……」と思っていたら、ちょうど私が到着した日の朝から、台湾や東南アジア諸国でもサービスが始まっていたそうです。
その日は土曜日ということもあり、街中ではどこへ行ってもポケモン探しに熱中する人ばかり。夜になっても広場や公園は、ポケモンGOを楽しむため友達や家族と連れだって出かけてきた人たちでにぎわっていました(もっとも、台湾は宵っ張りな人が多く、普段から夜の公園はにぎわっていることが多いのですが)。
台湾でもポケモン人気は日本やアメリカと変わらないな、と感じたのですが、調べてみると、日本以外のアジア諸国向けにはまだ言語対応が済んでおらず、みんな英語版で遊んでいるのだとか。ポケモンGOは文字情報が少ないゲームとはいえ、言語の違いをやすやす乗り越えてコンテンツを楽しむ人々のバイタリティには驚かされました。多言語対応のサービスやコンテンツは各社からさまざまなものが提案されていますが、言葉の壁を乗り越える一番の力となるのは、「そのサービスを使いたい!」というユーザーの思いなのでしょう。(日高彰)
【記事はこちら】
東芝、ソフトバンクと協業し「多言語対話型FAQシステム」を提供メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.8.18」より