インターネットやクラウドコンピューティングをみても明らかなように、新しい技術が世の中に浸透していくには、いくつかのプロセスが必要です。技術そのもの、あるいはその周辺のビジネスは、何世代かに渡り、ある程度時間をかけて進化し、世の中に新しい価値を提供できるようになっていくわけです。当然ながら、進化のプロセスの途中、しかもかなり前半の時点で新しい技術の評価を確定させようとすると、大きな可能性の芽を潰すことになりかねません。

 例えばインターネット黎明期に、スマートフォンを使いSNSでコミュニケーションをとることが一般的になると想像していた人などいなかったでしょうし、クラウドにしても、エンタープライズITでは使えないという声が支配的だった時代もあります。既存の市場から新しい技術に向けられる「それ、何の意味があるの? 今の技術で問題ないじゃん」という怠惰かつ残酷な視線をものともせず、可能性を信じて道を切り開くプレーヤーが日本でも数多く誕生してほしいものです。インフォテリアの平野洋一郎社長が目指すのは、IT業界にまさにそうした文化をつくりあげることのようです。(本多和幸)

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<トップインタビュー>インフォテリア 代表取締役社長CEO 平野洋一郎
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.11.08」より