中国で、あるITベンダーの経営トップと「微信(WeChat)」で友達になったのですが、その方の個人ページを覗いてみると、毎晩の食事の様子が掲載されていて驚きました。ひとつのコンテンツに対して、平均で40件程度の「ハートマーク」(Facebookのいいねに相当する)がもらえるそうです。

 ソーシャル好きの人なのだなあと思いましたが、毎日コンテンツを掲載する理由を尋ねてみると、意外な回答が。その方曰く、「(もちろん強制ではないが)ハートマークをつけてくれているのは、大半が社員。いつもチェックしてくれていた人が、ある日を境に反応しなくなるときがあって、その場合は仕事へのモチベーションが下がっている可能性が高い。だから、反応がなくなった社員には、あとでそれとなく声をかけて、悩みや不満を聞き、改善するように努めている」のだとか。微信を使って、社員のモチベーションを測っているのです。

 中国は、日本と比べて人材の流動率が高く、現地の日系ITベンダーでは、わずか1年の間に社員の半数以上が入れ替わっているケースも見受けられます。大切な社員に長く働いてもらうために、経営者は工夫を凝らしているのです。(上海支局 真鍋武)