昨年10月にPC事業で協業することを発表した富士通と中国レノボグループですが、その協業のかたちがようやく明らかになりました。富士通の完全子会社としてグループのPC事業を担ってきた富士通クライアントコンピューティングは、両社と日本政策投資銀行の合弁会社となり、出資比率は、レノボグループが51%、富士通が44%、日本政策投資銀行が5%になるとのこと。
これにより、レノボは自身のブランドに加え、NECとの合弁、富士通との合弁と三つのブランドをもつことになり、国内のPC市場では圧倒的なシェア(IDC Japanの調査結果では40%以上)を占めることになります。3ブランドをどうハンドリングして全体の成長につなげるのか、そう簡単なミッションではないように思えます。さらなる事業・ブランド再編もいずれはあるのか、果たして……。(本多和幸)