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2年かけて、国会でじっくり審議しました?

2017/11/16 10:00



 今年は、システム開発の世界にも大きな影響を与える法改正がありました。民法の契約に関する条文が、制定以来初めて、じつに120年ぶりに抜本的に改正されたことになります。門外漢からみると、120年前の法律が残っていて、しかもそれが情報サービス産業の取引にも関連しているというのは驚きですが、それなりの理由があった、ということのようです。

 ところで、今年5月にようやく可決成立した今回の民法改正案が国会に提出されたのは、2015年3月ですから、だいぶ難産だったようにも思えます。改正案の内容が固まるまでに情報サービス業界としての意見を反映させるべく尽力された関係者の方に聞くと、改正案が一旦国会に提出されてしまうと、その後の審議の流れはまったく見えなくなり、ヤキモキさせられたようです。国会議員の最も重要な仕事は法律をつくることのはずですから、2年以上の時間をかけて、さぞ熱心に審議したのでしょう。(本多和幸)
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