セキュリティベンダー各社が、今年の脅威トレンドや来年の予測を発表しています。今年を振り返ると、やはりというか、真っ先にあがるのがランサムウェアです。5月にWannaCryが世界的に拡散したことが最も大きな要因で、引き続き、ランサムウェアは脅威になり続けるとみられています。

　ランサムウェアに比べると、あまり知られていないものの、存在感を増しているのがビジネスメール詐欺（BEC）。取引先などになりすましてお金や情報をだまし取る詐欺です。トレンドマイクロが12月14日に発表したレポート「2018年セキュリティ脅威予測」では、今後も被害が全世界で拡大するとしています。このBECに対し、日本プルーフポイントが対策製品を発表しました。マルウェアだけでなく、新手の詐欺にも注意が必要です。（前田幸慧）