米IBMは約3兆8000億円もの巨費も投じて、いったい米レッドハットの“何”を買ったのでしょうか。いろいろな見方があるものの、ある人は「OSS(オープンソースソフト)の“文化”を買った」と言っていました。レッドハットはOSSのディストリビューションだけにとどまらず、数々のOSS開発コミュニティーに参加し、影響力を持っています。そのレッドハットを取り込むことで、プロプライエタリな文化が色濃く残るIBMを変革する――という見立てです。

 なるほど、過去を振り返れば、価値の中心がハードからソフトへ移り、これからはソフトからより革新的なサービスを生み出す文化的土壌へと移行していく。OSSコミュニティにはそうした文化が脈脈と息づいている。IBMはそこに大きな価値を見いだしたのかもしれません。(安藤章司)