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IoT事業の深耕でエッジ市場に商機

2022/01/25 10:00





 コロナ禍で世界のデータ流通量が増大しました。日本貿易振興機構(JETRO)の2021年報告では、国際電気通信連合(ITU)が調査した世界の越境データ流通量で20年は718Tb/s(テラビット毎秒)と前年比37.7%増加し、15年の154Tb/sから4.7倍に拡大したことが示されています。

 ITUなどの調査によると、国別の越境データ量は1位が中国、2位が米国、日本が11位と続きます。米国内では、22年1月19日から5Gのサービスも始まりました。コロナ禍で定着したテレワークや、AI、IoTの事業拡大など、各国でデータ流通量が急速に高まる見通しです。

 そのデータ利活用拡大に関わる日本国内の動向として、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)がエッジコンピューティング市場を深耕しています。エッジ市場は調査会社Report Oceanによれば20年から30年に年率27.2%で成長。規模は、30年に約328億ドル(約3兆7000億円)に達する見込みです。

 NTT Comはデータ利活用プラットフォーム「Smart Data Platform(SDPF)」で、エッジコンピューティングサービス「SDPF Edge」を始めました。即時の制御や判断が可能になり、膨大なデータ処理を伴うデータ利活用の通信量を削減します。運用一体型の月額定額制を採用し、製造業などを中心に展開します。

 NTT Comが視野に入れるSDPF Edgeと5Gを連携したサービス、またクラウドとエッジを組み合わせたIoTソリューションの実現に向けた今後の動きにも目が離せません。(山越 晃)

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NTTコミュニケーションズ IoTのデータ利活用拡大で「SDPF Edge」を提供 エッジコンピューティング市場を開拓へ
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