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脱オラクルの先にあるのは

2022/07/19 10:00





 過去20年で日米の経済成長格差は大きく拡大しました。名目GDPで米国が180%と右肩上がりであるのに対して、日本は7%とほぼ横ばいで推移。これと相関関係のあるデータが「IT投資額」です。米国は20年で倍増していますが、日本は増えるどころか、やや減少に転じています。

 そうした現状を踏まえて、日本オラクルの三澤智光社長は「日本のITシステムの運用・保守に予算の8割程度が割かれている」とITコストの構造を分析。「既存補修に対する投資を下げなければ、新規の投資は起こらない」と指摘しています。

 同社は7月7日に開催した事業戦略説明会で事業成長に向けた五つの重点施策を発表し、「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)による「ミッションクリティカル・システムの近代化」を推し進める姿勢を示しました。そのなかで強調したのは、導入時だけでなくシステムライフサイクルを通してコストメリットがあるという点です。

 三澤社長は「コストカットのために“脱オラクル”を検討したが、その最良の選択肢は“新しいオラクル”だった」というユーザー企業の声を紹介。「オラクル=高コスト」というイメージを払拭することで、クラウド市場における競争力の強化を図っています。(大蔵大輔)

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日本オラクル 五つの重点施策で企業ITを変革 OCI、業務SaaSの普及に注力
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