店頭流通

ピーシーデポコーポレーション 本部で各店舗を集中監視

2010/09/24 18:45

週刊BCN 2010年09月20日vol.1350掲載

 ピーシーデポコーポレーション(PCデポ、野島隆久社長)が、店舗の安全運営への取り組みを強化している。本部(神奈川県横浜市)にサイバーシェリフセンター(店舗危機管理室)を構築し、店舗に設置したウェブカメラで店内の様子を監視して、必要に応じて本部スタッフから指示を出している。店舗の安全強化とともに、業務の効率化にも寄与している。

 PCデポは2008年10月に本社を移転し、グループ会社やコールセンターを本社に集約した。同時に、内部統制強化を目的にサイバーシェリフセンターを構築。09年1月末に稼働を開始した。センターでは、直営43店、フランチャイズ21店、フランチャイズ方式で「ケーズデンキ」内に出店する修理総合受付「パソコンクリニック」23店の計87店舗にウェブカメラを設置し、その映像を本部のモニタで監視。売り場の様子や「パソコンクリニック」での作業状況をチェックしている。

 サイバーシェリフセンター設置の目的は、店舗内の安全確保と業務の効率化にある。PCデポの店舗では、それまで店員がインカムを身に着けて店舗内での情報共有を行っていたが、店舗安全の確保や業務効率の向上を目的に、一元管理に踏み切った。

 例えば売り場については、店内を走り回る子どもがいたら保護者に注意を呼びかけるように店員に指示を出すなど、店内の事故を未然に防ぐなどの役割を果たしている。お客様のPCを預かる「パソコンクリニック」では、慎重な作業を行っているか、PC取り違いや情報流出の防止など、安全の確保が徹底されているかどうかなどを監視する。

 また、「パソコンクリニック」では、雷サージによる電源事故防止のため、雷のときは受け付けを中止することになっている。これまでは店舗ごとに地域の天気予報を随時チェックしていたが、現在は各店舗周辺の天気予報をサイバーシェリフセンターが一括してチェック。監視モニタとは別に天気予報を表示するモニタを設置し、店員の手間を省くことで、接客などに集中することができる体制をつくった。

 集中監視は、店舗の安全強化や作業の効率化、さらには店員が緊張感を高めながら接客や作業に臨むという効果も表れている。松尾裕子・執行役員社長室長は、「売り上げに直接かかわるものではないが、店舗を安心・安全に運営するための体制」として、今後の出店や大型店運営に向け、本部スタッフを増強することも視野に入れる。(田沢理恵)

各店舗に設置したウェブカメラを通じて本部で集中監視する「サイバーシェリフセンター」
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