Special Issue

<セキュリティソリューション特集>情報システムだけではなくビジネスも守る(上)

2008/08/11 19:56

週刊BCN 2008年08月11日vol.1247掲載

Sky
ユーザーの要望に応え続ける「SKYSEA Client View Ver.3」
「使いやすく」「わかりやすい」日本企業向けの情報セキュリティ

「機能」勝負の時代は終焉「使いやすさ」が重要に

 「使いやすさ」にこだわり、今もなお開発を進めているのが「SKYSEA Client View Ver.3」だ。「使いやすさ」「わかりやすさ」というコンセプトが、多くのユーザーの共感を呼んでおり、中堅・中小企業はもちろん、大企業からの引き合いも増えており、注目されているツールである。

 これまでセキュリティソリューションは、「多機能」を訴求する傾向にあった。ユーザー企業は、実現したい環境を想定し、さまざまなソリューションを導入してきた。しかし現実は、多くのマニュアルを見ながらソリューションの運用・管理を行うため、本来の業務まで手が回らなくなってしまうケースも少なくなかった。ユーザーが本当に求めるのは、「多機能」ではなく、必要な機能を備えた「使いやすい」ソリューションである。そのことが、ユーザー側の視点に立った「SKYSEA Client View Ver.3」が伸長している理由にもなっている。

 「SKYSEA Client View Ver.3」が提供されたのは、2007年12月。発売から8か月ほどが経過した現在も、ユーザーの声に応えた機能強化が数か月おきに行われている。同社は、パッケージソフトウェア以外でも、情報家電やカーナビゲーションシステムなどのソフトウェア開発で実績のある企業として知られており、その開発力には定評がある。「SKYSEA Client View Ver.3」でも、それをフルに生かし、ユーザーの声にいち早く応えることができたのである。

時代背景に応え、すばやい機能強化を実現

 今回の機能強化では、Webメールやファイル送信を行うサイトのロギング機能が追加されている。これまで、大容量のデジタルデータのやり取りにはバイク便や宅配便などが利用されてきた。これは、ほかに大容量のデジタルコンテンツを流通させる手段がなかったためだ。最近は、WebメールやWebを活用したファイル転送サービスなども登場しており、大容量のファイルもネットワーク上で手軽に送受信できるようになっている。非常に利便性の高いサービスであるが、企業の管理者としては「セキュリティ上の脅威」を感じるケースも多い。業務上必要ではあるものの、禁止できないこれらのサービスのログを取得し、適切に管理しておきたいというのはむしろ当然で、市場ニーズに応えた機能強化である。

情報セキュリティに向けた支援機能を追加

 次の機能強化として、企業が指定しているアプリケーションがインストールされていない場合にメッセージを表示する機能の追加を予定している。例えば、アンチウイルスソリューションなど、インターネットの脅威を低減するソフトウェアのインストールを義務付けるというポリシーを作っていても、その運用は実に難しい。必要なソフトがインストールされているかどうかを「検疫」し、必要に応じて自動的にインストールするケースもある。しかし、数百から数千人規模の場合、これらのソリューションを運用するよりも、ユーザー自身にインストールしてもらったほうが、手間もかからない。さらに、そのようなメッセージを表示することで、「教育」の効果も得られる。情報セキュリティは、情報システム部門だけが取り組む課題ではない。いくらシステム化したところで、社員自身の意識が向上しなければ、その効果を得ることは難しい。全社一丸となって情報セキュリティを高める活動を続ける必要がある。その中で、社員への「気付き」を与えるメッセージは重要だ。さらに、運用コストの低減に向けた機能強化も行われている。クライアントPCの電源管理を行うことで、無駄な消費電力の削減を目指す機能が追加されている。非常にシンプルに無駄を省けるため、導入する価値は大きい。

 これらの機能強化が図られている「SKYSEA Client View Ver.3」は、「Security Solution 2008」でも展示される予定だ。ユーザーの視点に立った最新ソリューションに触れるいい機会といえよう。


Sky=http://www.skygroup.jp/

[次のページ]

関連記事

<セキュリティソリューション特集>情報システムだけではなくビジネスも守る(下)