──デジタルKVMの普及率が低い反面、多くの需要を掘り起こすビジネスチャンスがあるということですね。
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ラリタン・ジャパン セールス本部 シニアヴァイスプレジデント 荒野智氏 |
荒野(ラリタン) 加えて、当面は「内蔵型との共存」がテーマになるのではないでしょうか。ブレードサーバーをはじめ、KVMがハードウェアに内蔵されているケースがありますよね。その意味では、今はまさにKVM業界の転換期なのですが、こうした環境を踏まえて、KVMだけでなく、KVMを搭載した製品まで含めてサポートすることが重要です。もちろん、当社ではそのようなサポートを統合管理ツール
「CC-SG」で行っています。
瀧澤(アボセント) 内蔵型が広がっているのは、当社がOEM提供に力を入れていることも一因ですので、心苦しい限りです(笑)。内蔵型も含めて、同じオペレーションで管理する。それを可能とする製品がポイントで、当社では統合管理ソフトウェアの
「DSView 3」で実現しています。
辻(ATEN) 当社では、現段階で自社製品をまとめて管理できることしかできていませんが、確かに今後はブレードサーバーをはじめハードウェア全体の管理、またネットワークへのアクセス手法にも対応するなどのサポートが必要になってきます。
──ユーザー企業がどのようにKVMを理解しているのか、というのもポイントですね。
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ATENジャパン 営業本部企画部 部長 栗田正人氏 |
栗田(ATEN) KVMは単純にKVMなんです。コンピュータにつながり、さまざまな製品を画面で切り替えて管理する。お客様には、「シンプルな存在」と訴えています。
瀧澤(アボセント) ドラえもんに例えれば、「どこでもドア」といったところでしょうか(笑)。一度使ってもらえば、これまでにない利便性を感じていただける。お客様には、そのあたりを理解していただけるよう、提案しています。
荒野(ラリタン) そうなんです。利便性が高く、しかも、いざという時、活躍する存在といえます。
最近の例を挙げると、防衛省様が距離が離れた場所のシステムを管理しなければならないケースにおいて従来は緊急移動が必要でしたが、デジタルKVMを利用して1拠点からリモートアクセスで管理できた、と評価されました。
クラウド時代でKVMが再浮上へ
パートナーとともに拡販を図る
──クラウド・コンピューティングが主流になるとの見方があるなかで、KVMのポジショニングも重要になってきます。
辻(ATEN) DCがシステムを増強すれば、管理がますます煩雑になるので、KVMがなくなることはないでしょう。また、これまでのデジタルKVMによるネットワーク経由の管理というビジネスに加え、今後は新しい管理手法をお客様が求める可能性がありますので、いかに対応できるかがポイントになってきます。
荒野(ラリタン) クラウド時代でも、サーバーはなくならない。心配はしていません。むしろ、デジタル化が進んでいるなかで、ますますデジタルKVMの活用が進むでしょう。
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