リバーベッドテクノロジーは、WAN高速化を実現するネットワーク製品の開発・販売を手がけるベンダーだ。同社が提供するWAN高速化製品は、市場でも高い注目を集めている。
現在、複数個所に設置していた企業システムを統合し、情報の一元管理を実現したり、災害対策などで、WANを介してデータをやり取りしたりする企業が増えている。
WANの活用シーンが増えるなかで、WANのパフォーマンスが大きな問題となっている。対策として、高速ネットワーク回線を敷設して帯域を確保するケースが多いが、それでは根本的な問題解決にはならない。なぜなら、パフォーマンス低下の原因は距離による「遅延」だからだ。距離が遠ければ遅延が起きる。たとえ数十msほどの遅延でも、ファイルを送受信する際、数千回のデータのやり取りのたびに遅延が起きるので、パフォーマンスは大きく低下する。
システム統合やクラウド・コンピューティングがトレンドとなるなかでは、遅延の問題はさらに深刻化する。
リバーベッドテクノロジーの提供する「Steelhead」なら、遅延の問題を解決し、WANの高速化を図ることができる。同社の技術を活用すれば、これまでパフォーマンスが問題となっていたケースでも、十分に実用的な速度を確保できる。
例えば、これまで災害対策を施すにはFCが必須だった。しかし「Steelhead」を利用すれば、iSCSIで十分対応できるようになる。当然、大きなコスト削減になり、これまで災害対策を利用できなかった中堅・中小企業でも、導入できるようになる。新しいシーンで「Steelhead」を使えば、新規市場の開拓も可能になる。
さらに、リバーベッドテクノロジーでは、アプライアンスの仮想化サービスプラットフォーム「RSP(Riverbed Service Platform)」を提供している。詳細は2010年6月7日号 vol.1336に譲るが、このサービスプラットフォームは「Steelhead」の付加価値を高めることに成功している。
現在、同社は新製品として「Steelhead 7050」を提供している。データセンター向けの製品で、ディスクにSSDを採用。重複除外を実現しているほか、大きくパフォーマンスを向上させた。SSDに障害が発生した場合、残りのSSDを利用してキャッシュを維持するうえ、ホットスワップ時には、これまで30分かかっていたリビルドの時間を1分程度まで短縮する。
WAN高速化をキーワードに、常に進化し続けるリバーベッドテクノロジー。クラウド時代の到来を目前に控え、市場からの期待も大きい。

Interop Tokyo 2010で展示されたSteelhead 7050