身近で便利な「Caretaker」を提供　クラウド関連事業を成長の柱に

　トッパン エムアンドアイは、クラウドサービス「Caretakerシリーズ」を提供している。現在、3種類のサービスをラインアップ。このクラウドサービスのプラットフォームに採用しているのが、SoftLayerだ。


　Caretakerシリーズで提供しているのは、ドキュメント管理「Document Caretaker」、CRM（顧客関係管理）サービス「Sales Caretaker」、eラーニング管理・運用「Learning Caretaker」の3種類。笹澤一雅・ソリューション営業担当課長は、「『身近にあったら便利』なクラウドサービスに仕上げた」とアピールする。

　Document Caretakerは、企業内外のナレッジ共有・管理を実現するツールで、ファイルの自動アップロードや自動更新通知、編集内容の共有などができるほか、ユーザー認証やファイルのAES暗号化など、法人利用を想定した高度なセキュリティが強みだ。すでに建設業界での導入が決定している。高橋誠・事業開発本部営業推進・インサイドセールス課課長は、「作業所でのバックアップやプロジェクト関連文書の体系的管理、関連会社との情報共有を実現する建設業向けクラウドとして採用が決まった」と説明する。

　Sales Caretakerは、CRM機能をユーザー数に応じた利用料金で提供。スマートフォンやタブレット端末に対応し、どこからでも顧客情報の確認や進捗の報告などができる。

　Learning Caretakerは、研修や人材教育に必要な環境を実現するeラーニングサービスで、「当社がクラウド関連事業を手がけるための基盤になったサービスだ」（高橋課長）という。

　シリーズのプラットフォームとして採用するSoftLayerについて、笹澤担当課長は、「さまざまな機能が拡張できるので、柔軟にサービスを提供することができる」と評価したうえで、「ERPやマーケティングに関連したサービスを拡充していく」と方針を語る。さらに、「近日中にSoftLayerの国内データセンター（DC）が設置される。セキュリティポリシーの関係で海外のDCにデータを預けることができないユーザー企業が、クラウドサービスを導入するだろう」という。新規顧客が開拓できれば、さらにビジネスの幅が広がる。笹澤担当課長は、「クラウドサービスは、トッパン エムアンドアイのビジネスモデルを変革する事業」と位置づけている。