オンライン授業などITを活用した教育、コンテンツの提供が増えている。その一方で、eラーニングや学習管理システムに障害が発生すると、学習機会の喪失やスケジュール調整など、多大な影響を及ぼしてしまう。また、データ量の増大はストレージ容量の逼迫、バックアップ時間の長時間化といった問題も引き起こしている。確実なデータ保護、迅速なデータ復旧を可能とし、自在なデータアベイラビリティの提供により、こうした課題の解決に貢献するのがVeeam Softwareの「Veeam Backup & Replication」だ。

IT活用が進む教育環境において、データの確実なバックアップ・復旧が不可欠に

 コロナ禍の影響で学内への立ち入りが禁止となり、オンライン授業を開始する大学が一気に増えている。こうした突発的な事態に限らず、今や教育環境においてITを活用した教育の提供は重要かつ効果的であり、学生に安定した教育機会を提供できるようにIT環境を整備することは、教育現場において最優先事項の一つと位置付けられている。

 「大学を中心に、多くのコンテンツを学内ネットワークを通じて提供するケースが増加している。その一方で、教育でのIT整備が進むにつれてデータ容量が増大、ストレージを逼迫し、バックアップ時間も長時間化するといった課題が生じている。また、eラーニングや学習管理システムなどの重要な教育システムに万が一ダウンタイムが生じると、学生の学習機会を喪失したり、教育スケジュールを調整し直さなければならなかったりといった、多大な影響が出てしまう」と森浩司・シニア・チャネル・マネージャーは指摘する。
 
森浩司・シニア・チャネル・マネージャー

 例えば、一定時間授業開始が遅れたり中断したりすると休講扱いになるケースもあるため、そうなれば別日への振替を余儀なくされる。また、大学では先端分野の研究・教育が行われており、それを支えるITインフラの重要性は他にも増して重い。産学共同研究に取り組む大学で、万が一にも研究データが失われことがあれば、大きな損失を招き、賠償問題にもなりかねない。

 学内業務においては一般企業と同様、業務データや個人情報の保護を適切な取り扱いが求められる。しかし、大学はオープンであるべきという理念から学生のBYODは当然で、それがセキュリティ上の脅威にもなり、利便性とセキュアな環境の維持という、相反する命題を常に抱えている。

 「だからこそ、データ保護に加え、万が一の際には必要なデータを確実かつ迅速に復旧できる容易なシステムが求められている。実際、迅速かつ確実、そして容易なツールを求めて、Veeam Backup & Replicationを採用する大学は非常に多い」と森シニア・チャネル・マネージャー。

日本を代表する大学に採用、確実なデータ保護により円滑な授業運営や研究活動を支援

 慶應義塾大学は、六つの主要キャンパスに加え、付属校やサテライトキャンパスのインフラ運用も支援しているが、2009年頃からVMwareを用いた仮想基盤を採用し、ハードウェアの集約を進めてきた。一方で、ストレージ容量の増加から、日付が変わってもバックアップが終わらないほど運用が切迫していたという。

 効率的なバックアップと迅速なリストアを実現できなければ、多くの教育、業務サービスに影響が及び、円滑な授業運営、研究活動にも支障が生じることから、バックアップ運用の見直しを実施し、Veeam Backup & Replicationを採用した。これにより、過去に検討した別ソリューションでは一晩かけてもバックアップが終わらなかったのに対し、Veeam Backup & Replicationでは、数時間で完了できるようになった。

 「他ソリューション比でコストは5分の1以下となり、以前の運用と比べて人が行う作業が不要となったことで、運用コストも大幅削減を実現している」と河西学・システムズエンジニア本部シニア・システムズ・エンジニアは語る。
 
河西学・システムズエンジニア本部シニア・システムズ・エンジニア

 中央大学も、教育でのIT整備を進めたことからデータ容量が増大し、バックアップ時間が長時間化。また、教育・研究用システムは、授業で利用するソフトウェアの追加やバージョンアップに関する要望も頻繁にあり、安定かつタイムリーな授業環境を提供する上で、さまざまな問題が生じていた。そこで、信頼性・安定性を備え、障害復旧時の迅速化を図るとともに、バックアップを含むデータマネジメント環境の見直しに着手した。

 「しかも、運用負荷軽減を目的に、教員用メールサーバーのMicrosoft Office 365への移行も決定していたことから、クラウドに対応し、包括的なデータマネジメントができるソリューションを求めていたことから、Veeam Backup & Replicationの採用を決定した」と河西シニア・システムズ・エンジニア。

 結果、Veeamだけでオンプレとクラウドの一元管理が実現。効率的な運用が可能になったことで、バックアップやリストアに関係するデータマネジメントの運用工数は全体で約3分の1程度に削減。復旧にかかる時間も95%も短縮し、システム安定化にも寄与している。

 Veeamのもう一つの魅力は、VMwareとの親和性が非常に高いことだ。インスタントVMリカバリを用いれば即時のリストアができ、サービスを再開できる。前述の慶應義塾大学も、VMwareによって既存環境からの移行作業もほぼ無停止で実現している。

 19年8月にGPUを利用したVDIシステムを国内に先駆けて導入した東京工業大学でも、VMware環境との親和性の高さを理由に、バックアップ製品にVeeam Backup & Replicationを採用している。

 Veeamは、HCIにも対応しており、インフラのスケールアウトに対応してバックアップ対象も拡張されるため、効率的な運用が可能になる。

 「グローバルにおいては、仮想環境のバックアップ/レプリケーションならVeeamといわれるほど存在感は大きい。既にヨーロッパではシェア1位を獲得している。実際、仮想環境の導入を推進している多くの大学が、Veeamソリューションを採用している」と河西シニア・システムズ・エンジニア。

 また、多くの大学がクラウド活用も推進しているが、Veeamならマルチクラウドにも対応する。

 「しかも、仮想、物理、クラウドを問わず自在なデータアベイラビリティを実現できるというメリットを備えている。IT活用が急速に進む文教市場は、バックアップ/リカバリならびにデータマネジメントソリューションにとって大きな伸長を期待できる分野。Veeamを商材としてビジネス拡大に活用してもらいたい」と森シニア・チャネル・マネージャーは語る。
 

マルチクラウド時代におけるデータマネジメントの取組みについてのアンケート
https://www.seminar-reg.jp/bcn/survey_multi