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デル・テクノロジーズ ミッドレンジ・ストレージの最新動向 デル・テクノロジーズの戦略製品「PowerStore」を紹介

2021/07/29 09:00

週刊BCN 2021年07月26日vol.1884掲載


 デル・テクノロジーズのセッションでは、パートナー事業本部第五営業部の黒田宏氏が登壇。「ミッドレンジ・ストレージの最新動向-現状と今後の動向及びあるべき姿-」をテーマに講演した。

デル・テクノロジーズ
パートナー事業本部第五営業部
黒田宏 氏

 まず黒田氏は、日本の外部ストレージ市場について触れた。IDCの調査によると、直近1年の日本の外部ストレージ市場の中で、ミッドレンジ(製品価格250万~2500万円)のマーケットは約1000億円と半分以上を占める。そのミッドレンジの中で、オールフラッシュ製品の成長率は14.4%と、最も成長しているセグメントであると指摘した。

 「最近、クラウドへの移行やHCIが注目され、外部ストレージは縮小するような見方があるが、ストレージとHCI市場は堅調に推移しており、特にミッドレンジ・ストレージは今後も成長が続く。そのミッドレンジでデル・テクノロジーズは国内売り上げが2年連続No.1であり、オープンネットワークストレージでも国内No.1(2020年)だ」とアピールした。

 次いで紹介したのが、次の10年を担う次世代ストレージとして昨年5月に発表した「Dell EMC PowerStore」。「PowerStoreは、最も成長が期待されるミッドレンジ・ストレージ市場をさらに牽引するためのデル・テクノロジーズ戦略的製品」とし、「キーワードはデータ中心型、インテリジェント、順応性の三つに集約され、絶えず最新鋭で適応性の高いオールフラッシュストレージである」と語った。

 データ中心型とは、さまざまなデータをいかにうまく活用できるかを中心に据えた設計になっていることで、可用性や堅牢性も網羅しているという。インテリジェントは、運用負荷をできるだけ軽減するための自動化機能など、自律的な運用を可能にする。順応性は、追加、拡張のニーズに柔軟に対応できるアーキテクチャーの採用により実現される。

 データ中心型機能としては、スケールアップはもちろん、スケールアウト/ダウンにも対応する。また、重複排除と圧縮機能に優れており、4:1のデータ削減を保証している。順応性については、コンテナベースの設計、ユニファイドストレージへの対応のほか、ストレージ上でアプリを稼働できるAppsONの機能を搭載する。加えて、Anytime Upgradeで製品を別途買い足す必要がなく、10年間超のデータ移行作業が不要という。講演では3社のユーザー事例をビデオで紹介したが、いずれも重複排除と圧縮による大幅なデータ削減、パフォーマンスの高さを評価していた。
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外部リンク

デル・テクノロジーズ=https://corporate.delltechnologies.com/ja-jp/