中国の有力ネットワークセキュリティベンダー、NSFOCUS(北京市、エヌエスフォーカス、沈継業CEO)が、日本市場へ本格的に進出する。NSFOCUSは年率平均40%で売り上げを伸ばしている新興企業で、日本や米国、ASEANへの進出を足がかりにグローバル展開を加速させる。1月15日に日本法人を設立し、北米にも拠点を設置。さらに、今後シンガポールに現地法人をつくることで、ASEAN地域でのビジネスの拡大を目指す。

 NSFOCUSはネットワークセキュリティに特化したベンダーで、パソコン・サーバーメーカーのレノボなどが一部出資している。中国での不正侵入防御システムの直近のシェアは約20%を超え、国内でトップシェアのポジションを獲得。昨年度(2010年12月期)の売上高は前年度から50%近く伸び、約4億元(日本円約52億円)と伸ばしてきた。中国本社の呉云坤副社長は「セキュリティは、国や業種に縛られることのないIT商材」と、セキュリティ商材の特性を最大限に生かし、グローバルへの進出を加速させる。 

日本法人設立の説明会に出席したNSFOCUSの幹部。中国本社の呉云坤副社長(左)と日本法人NSFOCUSジャパンの栗原章通社長(中央)。

 主力製品は、ネットワーク上で特定サイトに飽和攻撃を行うDDoS攻撃や不正侵入、データ漏洩を食い止める製品群。アプライアンス方式などで製品化した。NSFOCUSは、脆弱性の診断、具体的な防御システムの導入、運用に至るネットワークセキュリティをワンストップで提供できるのが強み。販売などを担うビジネスパートナーは、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)や日本ユニシス、ネットワールド、ソフィア総合研究所、インフィニテックなど。(安藤 章司)