日本IBM(橋本孝之社長)は、2011年、ITを使って企業や都市の“スマート化”を図るコンセプト「Smarter Planet」の事業化を本格化させる。2月8日に開催した経営方針についての会見で明らかにした。

 橋本孝之社長は、「2011年は、いよいよSmarter Planetをリアルビジネスへ展開する初年度だ。Smarter Planet事業の収益貢献に向け、大きくドライブをかけていきたい」と意気込みを示した。

 具体的には、1月1日付けで、公共事業部に交通など都市インフラを改善・効率化する「Smarter Cities」推進の新組織を設け、各地方の自治体や都市インフラ系企業との連携を強めていく。企業向けにソリューションを提供する「Smarter Enterprises」の組織も強化し、営業活動を加速する。

 このほか、需要が復活しているとみるメインフレームを活用したITインフラ統合の提案を強化したり、企業の販売活動の効率化を支援するソフトウェア製品のメニューを拡充したりなど、ハード/ソフトの両分野で事業拡大に取り組んでいく。

 さらにもう一つ、2011年の柱とするのが、クラウドコンピューティング/BAO(業務分析最適化)のソリューション拡大だ。クラウドでは、プライベートとパブリックの統合を図ったハイブリッドクラウドや業種別クラウドの開発・展開に注力する。また、BAOでは、2010年に開拓した小売業と製造業だけでなく、ターゲットを全業種へ展開していく方針。(ゼンフ ミシャ)

橋本孝之社長