【ランカウイ島発】アジアのクラウドコンピューティング市場が、世界各国のネットワークベンダーから注目を浴びている。アジアでは、IaaSやPaaSの需要の高まりに伴って、データセンター(DC)の数が急増しており、これを受けて、DC向けソリューションを展開するネットワークベンダーが市場の開拓を加速している。大手ベンダー各社は、4月6~7日、マレーシアのランカウイ島で開催されたイベント「NetEvents APACプレスサミット」で、アジア戦略に本腰を入れていく方針を明らかにした。

 「NetEvents APACプレスサミット」では、ブロケードやヒューレット・パッカード(HP)をはじめ、ネットワークの検証を行う英スパイレントコミュニケーションズや、イーサネットを展開するカナダのアクシーディアンネットワークスなど、ネットワーク関連の主要プレーヤーが集まり、アジア太平洋地域におけるクラウドの取り組みを披露した。

 各社は、現時点で米国やヨーロッパを主要なマーケットとしているが、アジアでのクラウド需要の急増を受け、アジアを重視した事業に本格的に取り組んでいく考えを示した。スパイレントコミュニケーションズは、最近、中国・北京に大規模な研究所を設立し、中国や日本での事業拡大を急いでいる。ウィリアム・バーンズCEOは、「日本ではNTTとNTTドコモが当社の最も大きい顧客で、今後も、彼らと強いパートナーシップを図って、ビジネスを展開していきたい」としている。

 アジアのクラウド市場の開拓を目指すのは、欧米のベンダーにとどまらない。インドの大手クラウドサービスプロバイダであるタタコミュニケーションズは、インドをはじめ、シンガポールや香港、マレーシア、タイなどで、IaaS型サービス「InstaCompute」の展開を推進している。(ゼンフ ミシャ)