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日本海事協会、船舶の構造情報を保管する世界初のアーカイブセンターを設立

2011/05/06 10:26

 日本海事協会(ClassNK、上田德会長)は、船舶の安全な運航と非常事態対応で必要となる構造情報を船の一生にわたって保管する世界初のアーカイブセンターを設立する。

 アーカイブセンターは、インターネットを利用したクラウドコンピューティングを活用することで、船主を中心としたClassNKの顧客に迅速で利便性の高いサービスを供給する。厳格なアクセス権限の付与と閲覧履歴の管理などに加え、最新のテクノロジーによるセキュリティーを確保した。アーカイブセンターのシステム構築は、日本アイ・ビー・エムが支援した。

 アーカイブセンターでは、船級承認にかかわる電子図面承認システム、承認用図面や完成図面などの船舶のあらゆる図面情報の管理システム、シップリサイクリングにかかわるシステム、緊急時支援システムの四つの機能を提供。国際海事機関(IMO)の「Goal Based Standard(目標に基づく安全基準)」で要求される「Ship Construction File(船舶建造ファイル)」の要件を完全に満たしている。

 アーカイブセンターには、船級協会として船舶の設計段階からスクラップまで責任を持って情報を管理する役割をもたせる。また、これまで蓄積してきた経験や実績をもとに効率的な運用を行うことで、ユーザーに最適なコストでサービスを提供する。(鍋島蓉子)
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外部リンク

日本海事協会=http://www.classnk.or.jp/hp/ja/index.aspx

日本アイ・ビー・エム=http://www.ibm.com/jp/ja/