SaaS/ダウンロード(DL)アプリケーションをユーザーが選んで利用できる総合支援サイト「SaaS & App ストア」を運営するNCRI(廣津佐知子代表取締役)は、開設から1年で5万IDの提供を目指している。

 「SaaS & App ストア」は今年3月29日に開設。サイトに掲載しているアプリは1200を超える。ゲームを除く業務アプリであれば、自由に掲載できる。

 比較ができる、相談ができる、公的な評価機関の意見を参考にできることが特徴で、ユーザーは相談を通じて購入支援を受けたり、専門家の意見を閲覧したりできる。ただ、現在はアプリの比較が難しく、各種アプリを一覧表示している状況にとどまる。

 廣津代表取締役は、「まずは、同じ土俵にアプリを並べることにしている。根気強く探していけば、最適なアプリを探し出せる。会員向けには、無料の相談窓口を用意しており、事務局で対応している」と話す。今後、比較すべき項目を標準化することで、ユーザーがまとめてアプリを比較・検討できるようにする予定だ。

 「SaaS & App ストア」開設の背景には、ユーザーが目的に合ったSaaSアプリを導入できていないという同社の課題意識がある。サービス事業者は、ウェブサイトを利用したプロモーションを中心に事業を展開している。だが、各社がそれぞれのサイトで独自のPRをしているために、ユーザーは特定分野のアプリを比較・検討することが困難な状況にあるとみているのだ。

 廣津代表取締役は、「SaaSがまだASPといわれていた頃から、もっと広めたいと思っていた。でも、ユーザーにとってはアプリを選びにくいという問題があった。大手ベンダーに直接問い合わせするのも気が引けるし、なかなか利用に至らなかった」と経緯を説明する。現在は、勤怠管理アプリの利用が伸びているという。(信澤健太)