エス・アンド・アイ(S&I、藤本司郎社長)は、全国1万1000件以上の病院・診療所・クリニックで利用実績のある日医標準レセプトソフト「ORCA(オルカ)」を、インターネットから利用できる「ORCAクラウドサービス」として、10月から提供すると発表した。

 診療所・クリニックへの導入・サポートサービスは、「ORCA」の認定サポート事業所であるJRCエンジニアリングをはじめとする「ORCA」パートナーを通じて提供する。また、「ORCA」クラウドサービスは日本IBM(橋本孝之社長)が推進するパートナービジネスの新たなサービスビジネスモデル「SOP」に対応しており、同社のSOPパートナー企業を通じても提供される。

 日医標準レセプトソフト「ORCA」は、医師会総合情報ネットワークの一環として、医療のIT化・ネットワーク化を図るために日本医師会が開発したオープンソースのレセプトソフトウェア。

 「ORCAクラウドサービス」は、プライベート・クラウドサービスとして提供。診療データはすべてセキュアなデータセンター(DC)に保管され、プログラムのバージョンアップや各種マスターの更新、バックアップなどを含めたシステム運用のすべてをDC側に任せ、診療所・クリニックの負荷を軽減する。

 総務省が公表している「ASP・SaaS事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン第1.1版」と、厚生労働省が公表している「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第4.1版」に準拠。新たにサーバーを購入する必要がなく、インターネット回線とPCがあれば、短期間で利用を開始できる。

 今年3月からS&Iが提供している「Karte Cloudサービス」と併用することで、診療所・クリニックの経営効率の改善につながる。S&Iは、2013年までに、これらの医療クラウドを全国600の診療所・クリニックに納入することを目指す。(鍋島蓉子)