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富士通、千葉市と共同で学校向けの大規模シンクライアントシステムを構築

2011/07/26 10:33

 富士通(山本正已社長)は、7月26日、千葉市教育委員会教育センターが、市内の小・中・特別支援学校、計176校の全教職員用と生徒の学習用に8000台のパソコンを新たに導入し、政令都市として初となる大規模なシンクライアントシステム「Cabinet統合システム」を、富士通と共同構築したと発表した。仮想化技術を利用することによって、教員が自宅で作業を行うときに、学校と同じICT(情報通信技術)環境を提供する。

 教科指導用と校務用のシンクライアントパソコンとして、富士通の「FMV-TC8390」約3000台を導入。仮想デスクトップ環境で運用して、パソコン本体にはデータを保存せず、学校の学習用サーバーと集中管理のシステムに保存している。一方、パソコン教室には、ネットブート型シンクライアント端末「ESPRIMO D550/B」約5000台を導入し、児童生徒の個別学習に対応したICT環境を実現する。

 千葉市は、1999年から千葉市教育情報ネットワーク「Cabinet」整備事業に取り組み、市内176校の校内LANの整備・充実による情報教育の高度化や、校務作業のICT化による業務の効率化を推進してきた。今後は、校務作業のICT化によって、教員が生徒と向き合う時間を増やしていく。

 富士通は、システムのサポートと最新情報の提供を通じて、「Cabinet統合システム」の安定した運用を支援していく。(ゼンフ ミシャ)

「Cabinet統合システム」の構築図
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富士通=http://jp.fujitsu.com/