和歌山県有田市の早和果樹園(秋竹新吾社長)と富士通(山本正已社長)は、高級ブランドの「有田ミカン」の生産性向上を目指し、ミカン栽培へのICT(情報通信技術)活用に関する実証実験を開始する。

 実証実験は、ミカン栽培の適切な作業を適切なタイミングでの実施や作業コストの把握、ベテランから若手へのノウハウ継承などが目的。富士通のクラウド技術や富士通研究所のセンサ技術、スマートフォンアプリケーションなどを使って、園地の気温、降水量、土壌温度などの情報や、従業員の作業記録、園地で撮影した写真などをデータセンター(DC)に蓄積し、活用する。

 さらに、5000本の樹木のそれぞれにIDナンバーを付与し、日々変化する樹木の育成状況や病害虫の発生状況を詳細に管理するほか、収集した膨大なデータや過去のデータを分析し、次期生産活動に活用するなどの取り組みを実施していく。

 富士通グループは、2008年から、クラウド技術を使って農業の経営や生産現場を支援する「農業クラウド」の実証実験を行っている。これまで、宮崎県都城市の新福青果や、滋賀県彦根市のフクハラファームと協力し、生産性向上や後継者育成を目指したICT活用に取り組んできた。(ゼンフ ミシャ)

センサなどでミカン栽培の生産性を向上