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日本オラクル、ビッグデータ時代のストレージ製品群をアピール

2011/08/30 10:33

 日本オラクル(遠藤隆雄社長)は、8月29日、ストレージ製品に関する説明会を開催した。システム事業統括の野々上仁執行役員と、システム事業統括ビジネス推進本部の寺島義人プリンシパル・セールス・コンサルタントが、同社の次世代ストレージ製品「Sun ZFS Storage Appliance」などの説明を行った。

 調査会社IDCの発表によると、2010年、世界で新た生成されたデジタルデータは1200EB(エクサバイト)。2020年には、3万5000EBになると予測されている。いわゆる「ビッグデータ」は、スマートフォンやSNSの浸透もあって増加している。作成される80%のデータに企業が関係し、50%はセキュリティ対策が必須となっているという。

 オラクルは、アプリケーションからストレージまで、すべての領域をカバーする製品群を揃えている。野々上執行役員は、「アプリケーションやデータベース(DB)からみて、ストレージを最適化することが可能になり、性能、可用性、セキュリティ、管理性を提供する」と、そのメリットを述べた。

システム事業統括の野々上仁執行役員

 8月22日には、ドワンゴの動画投稿サイト「ニコニコ動画」が「Sun ZFS Storage 7420 Appliance」を採用した事例をプレスリリースのかたちで発表。オラクルは、選定要件だった単一ボリュームで250TBを超える容量の管理を実現し、投稿動画データの書き込み速度を向上した。直感的に操作できる高機能管理ツールによって、最小限の人数で管理できるようになったという。

 「Sun ZFS Storage Appliance」は、容易な管理によって作業時間に必要な時間を短縮し、TCOの大幅な削減につなげる。省電力やコスト面でも、従来型のHDDと比較したとき、DRAM、SSD、HDDを組み合わせたハイブリッドストレージプ―ルによって、ストレージ容量30TBの場合、コストを3分の1、消費電力を4分の1に抑制できる。

 さらに、拡張性が高い128ビットアドレッシングファイルシステムで、「最大プールサイズで2億5600万PB(ペタバイト)、理論上ではこれを1600京個つくることができる」(寺島・プリンシパル・セールス・コンサルタント)ので、巨大データにも対応できる。

 また「Oracle StorageTek」は、最大500PBの拡張性を提供。テープストレージは容量あたりのコストが安価で電力消費も低く、保存性にもすぐれる。

システム事業統括ビジネス推進本部の寺島義人プリンシパル・セールス・コンサルタント

 日本オラクルは、ストレージ製品群を強化し、構造化データを高速処理するDBアプライアンス「Oracle Exadata」、非構造化/構造化データを効率よく管理するNAS製品「Oracle ZFS Storage Appliance」、滅多にアクセスしないデータを格納することで管理を効率化するテープライブラリ「Oracle StorageTek」を展開している。

 今年6月には、ストレージ製品メーカーの米Pillar Data Systemsの買収を発表。今後はPillar Data SystemsのSAN製品「Pillar Axiom」を製品群に追加する予定だ。

 日本オラクルは、フラッシュ、ディスク、テープのストレージを階層化する「階層型データ管理」を訴求する。階層化された異なるストレージは管理ソフトウェア「Storage Archiving Manager」によって一つのファイルシステムとして自動管理することができる。データのアクセス頻度に応じて特性の違うストレージを構成することで、高いコスト効率を得ている。(鍋島蓉子)

Oracle StorageTek SL8500は大きなきょう体で拡張に対応。最大1万本のテープが格納できる
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外部リンク

日本オラクル=http://www.oracle.com/jp/index.html