サイボウズ株式会社(青野慶久社長)は、10月3日、コラボレーションツール「サイボウズ Office 9」の販売とスマートフォン向けアプリケーション「サイボウズKUNAI for iPhone」「サイボウズKUNAI for Android」の無料提供を開始した。

 青野社長は、「今までのグループウェアの延長線上にサイボウズの未来はない。グーグルやセールスフォース・ドットコムなどのクラウド型コラボツールが登場するなかで、このままでは生き残れないと判断した。この3年間、新製品の開発に多くの投資をしてきた」と意気込みを語りながら、11月にはクラウド型製品、12月にはエンタープライズ向け製品を発表することを明かした。

 「Office 9」は、スケジュール・施設予約・メッセージなどのグループウェアの基本機能に加え、従来は追加オプションで提供していたワークフロー、プロジェクト、報告書、ケータイライセンスをスタンダード版として提供する。また、スタンダード版に、業務に合わせたツールを作成する簡易データベース機能「カスタムアプリ」を追加したプレミアム版も用意する。

 「カスタムアプリ」によって、メールなどによる社内コミュニケーションとExcelファイルなどで管理していたデータベースを統合できる。例えば、Excelファイルで管理している売り上げや備品などの情報を、「サイボウズ Office 9」に集約。カスタムアプリ上のデータは複数のメンバーで同時に閲覧・更新できる。このほか、共有タスク管理ツールとして利用したりワークフローのように運用したりすることもできる。

 青野社長は、「これまでのグループウェアは、情報システム部門の担当者が社内のコミュニケーションインフラとして管理してきた。これからのコラボツールは、プレイングマネージャーによって、業務を効率化していくためのものになる」と話し、「Office 9」を「グループウェアを超えた新しいコラボツール」に位置づけた。

 「サイボウズ KUNAI」は、スケジュール機能中心の「KUNAI Lite」と、メッセージやワークフローも利用できる「KUNAI」の二つの製品を統合して提供する。オプションとして、「社外からのセキュアなアクセス経路」「リモートワイプ」「端末管理」「ユーザー管理」をセットにした「KUNAI MDMパック」を用意する。

 価格は、「Office 9」のスタンダード版が10ユーザー6万3800円(税別)からで、プレミアム版が10ユーザー8万2800円(税別)から。「KUNAI」は無料で、「MDMパック」は5ユーザー4万8000円(税別)から。(信澤健太)

サイボウズの青野慶久社長