アクシスソフト(佐藤浩二代表取締役)は、3月16日、「UIプロトタイピング開発セミナー~業務システムのライフ・サイクル・バリュー向上のために~」と題したセミナーを開催した。ユーザー企業が社内で業務システムを導入する際、情報システム部門の担当者は、実際にシステムを使う側の関心事を可視化することができる開発手法「UIプロトタイピング開発」を考えなければならないことを説いた。

 現在、システム開発手法として主流になっているのは、前工程の完了をもって次工程に進む「ウォーターフォール開発」。しかし、この手法はユーザー企業の要求分析が不十分で、「手戻り」が発生する危険性がある。開発対象の機能を細かく分割し、1機能の開発ごとに短い期間で「手戻り」を実施する「イテレーション(反復)」を取り入れた開発手法「アジャイルソフトウェア開発」もあるが、「手戻り」という点で日本のシステム開発に適合しないといわれている。そこで出てきたのが「UIプロトタイピング開発手法」だ。

 「UIプロトタイピング開発手法」は、要求定義のフェーズなど、開発プロジェクトの上流段階で、実際にシステムを使う人、とくに業務のステークホルダーが気になっていることの「見える化」で合意形成を行うもの。システムを開発する前に問題を解決するので、実際にシステムが稼働してから社内で不満が出るなどのトラブルが起きにくいことで注目を集めている。

 講師を務めたした野田伊佐夫取締役は、「経営戦略のために企業がITに投資するケースが多くなっている。システム導入に失敗は許されない、UIプロトタイピング開発が適している」と説明。「ユーザー企業がシステムを導入する際は、情報システム部門がイニシアチブをとることが望ましい。社内の合意が得られるという点からも理想の開発手法だ」とした。

 また、「UIプロトタイピング開発」に同社のミドルウェア「Biz/Browser」が貢献することを強調。「操作性を追求したUIを開発することができる。現在までに870社が導入した」とアピールした。

野田伊佐夫取締役