三井情報(MKI、下牧拓社長)は、5月15日、昨年11月から約半年間、ガン研究のゲノム解析と創薬開発プロセスの化合物データ解析にビッグデータ分析を活用する実証実験に取り組んだ結果、ゲノム解析のプロセス簡素化・高速化に向けた成果を得ることができたと発表した。この成果を受けて、ガン細胞のゲノム解析にもとづく「個別化治療」「新薬開発」ができる解析システム「ゲノム解析プラットフォーム」の開発に着手する。

 実証実験で、MKIは膨大なゲノムデータを高速解析するアルゴリズムの構築や、従来のゲノム解析で時間を要した手動によるデータ読込み作業の簡素化などを実現。これらの成果をもとに、一連の解析処理をワンストップで提供する「ゲノム解析プラットフォーム」を開発する。

 データのリアルタイム処理には、SAPジャパンが提供するインメモリソフトウェア「SAP HANA」を活用。また、分析前のデータ分散処理とストレージ機能に「Hadoop」を適用したほか、データのモデル化と分析処理にオープンソースソフトウェアの「R」を組み合わせることで「ゲノム解析プラットフォーム」を実現する。

 今後は、実データによる共同実験が可能な研究所や病院機関と、実用化へ向けた研究に取り組んでいく。