アマゾン ウェブ サービス(AWS)は、9月13日、クラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」の活用事例などを紹介するプライベートイベント「AWS SUMMIT TOKYO 2012」を東京・台場で開催した。

 イベントの冒頭、アマゾン データ サービス ジャパンの長崎忠雄代表取締役が挨拶。「昨年の3月に『東京リージョン』という位置づけでデータセンター群を日本に設置した。AWSは世界で8か所にリージョンがあるが、初年度の成長率は東京リージョンが最も高い。日本のユーザーがAWSの付加価値を認識して採用を加速していることの表れだ。AWSにとって日本市場は非常に重要な位置付けにある」として、好調をアピールした。 

アマゾン データ サービス ジャパンの長崎代表取締役

 次に、AWSのアダム・セリプスキー バイスプレジデントが「Go Global!」と題して基調講演。AWSの最新のサービスアップデート情報や、クラウドがもたらすビジネスの変革について説明した。 

AWSのアダム・セリプスキー バイスプレジデント

 セリプスキー バイスプレジデントは、「AWSは、2006年3月にストレージサービスの『Amazon S3』から始まった。今年の6月には、『Amazon S3』の中に約1兆のファイルを格納するまで成長している。どのくらいの数のサーバーを追加しているのかとよくユーザーから聞かれるが、30億ドルの売り上げだったころ持っていたサーバーのキャパシティと同じ容量を毎日追加している。」とビジネスの拡大を語った。

 ビジネス戦略については、「ビジネススケールが大きくなっても、マージンを高いまま保ち続けていく企業が多いが、AWSは違う。ビジネスの効率を上げていき、それをユーザーに還元する戦略だ。この6年の間に、さまざまなサービスで合計20回値下げをしてきた。競合他社の値下げによるプレッシャーからではなく、自主的に実施した。AWSはビジネスを拡大し、ユーザーは低価格を享受するウィン-ウィンの関係だ。この戦略は今後も変わらない」とした。

 さらにセリプスキー バイスプレジデントは、東京リージョンに新しいアベイラビリティゾーンを開設したことを発表。アベイラビリティゾーンは、リージョン内にある複数の箇所に位置するデータセンター群で、電力、冷却、物理セキュリティを他のアベイラビリティゾーンから独立して運営することができる。東京リージョンのアベイラビリティゾーンは、今回で3つ目。「これからも追加していき、インフラストラクチャを強化する。ユーザーのアプリケーション展開の変化や容量の増加に対応していきたい」とした。

 イベントでは、ソーシャルゲームを展開するGloops、朝日新聞社、ウェブセミナーソリューションを手がけるブイキューブが、グローバル展開に向けてAWSを活用した事例を紹介した。(真鍋武)