キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ、川崎正己社長)は、ラック換算で約2300ラックの大型最新鋭データセンター(DC)「西東京データセンター」を10月17日に全面開業する。開業に先立つ営業活動で、「すでに3000ラック相当の引き合いが来ている」と、キヤノンMJグループのキヤノンITソリューションズで西東京DC事業を担当する秋葉俊幸ITサービスマネジメントセンター長は、販売に確かな手応えを感じている。順当に受注につながれば、2010年代後半までに完売できる見込みだという。

 西東京DCは、キヤノンMJグループが自ら建設した2000ラックを超える初の大型DCだ。中小規模のDCは、東京2か所、沖縄1か所ですでに運用している。西東京DCの全面開業に合わせて、沖縄DCは東京のバックアップのために、新たに200ラック相当を拡張する。西東京DCの引き合いの状況は、「業種では金融の割合が多く、すでに効率が悪くなった旧世代のDCから数百ラック単位で西東京DCへ引っ越してくるケースが目立つ」(秋葉センター長)と、クラウドネイティブに対応した最新鋭DCのコストパフォーマンスを期待した引き合いが多いという。

キヤノンITソリューションズで西東京DC事業を担当する秋葉俊幸ITサービスマネジメントセンター長

 第一期施工分は2400ラック相当だが、西東京DCの敷地内にはもう一つ、同規模のDC棟を建設できる場所をすでに確保している。今回開業した1棟目の引き合いが好調なことから、実際の受注状況をみながら「2棟目の設計や竣工のタイミングの検討を視野に入れている」(秋葉センター長)と、事業の拡大に意欲的だ。

10月17日に全面開業する西東京データセンター

 DCは、メインフレーム時代の第一世代、初期のインターネットに対応した第二世代、そして仮想化技術をフルに活用したクラウドネイティブに対応した西東京DCをはじめとする第三世代DCに分けられる。第三世代は、高集積化などによって、ITリソースあたりの運用コストを第二世代から2~3割削減できるといわれ、サーバー仮想化・集約化によるコスト削減を実現するインフラ基盤を担う。(安藤章司)