ロードバランサ(負荷分散装置)を提供するA10ネットワークス(小枝逸人社長)は、クラウド事業者向けのビジネスを強化する。今年後半をめどに、アプリケーション開発用のOS基盤「ACOS 3.0」を発売して攻勢に出る。

米A10ネットワークスのリー・チェンCEO

 独自OSの「ACOS 3.0」は、マルチコア・マルチCPU構成でCPUのパフォーマンスを最大限に引き出す。米A10ネットワークスのリー・チェンCEOは、「『ACOS 3.0』を活用すれば、コスト効率にすぐれ、管理しやすいアプリケーションを開発することができる」と訴えた。

 A10ネットワークスは、通信事業者向けのビジネスが売り上げの大半を占めるが、市場は成熟している。「ACOS 3.0」の投入は、新市場であるクラウド事業者の開拓が目的だ。リーCEOは、「2015年までに、グローバルのクラウド事業者向け売上比率を、現在の5%から30%以上に引き上げたい」と意気込んだ。 

A10ネットワークスの小枝逸人社長

 A10ネットワークスの小枝逸人社長は、「従来型の“箱売り”では、ビジネスは伸びない。2013年は、ロードバランサに『ACOS 3.0』を組み合わせたソリューション展開を強化して事業を拡大する」と方針を語った。(ゼンフ ミシャ)