日本IBM(マーティン・イェッター社長)は、3月12日、コラボレーション・ソフトウェア「IBM Notes/Domino」にソーシャル機能を追加した新製品「IBM Notes/Domino 9.0 Social Edition(Notes9)」を発表した。

 「IBM Notes/Domino」は、Eメールやカレンダー、掲示板のほか、承認ワークフローのアプリケーション開発機能などを提供して、ユーザーの業務効率を向上するコラボレーションソフト。今回、企業向けソーシャルソフトウェアや基幹系システムなど、外部システムが出力する各種通知を時系列に表示し、返信や承認などの操作を実行できる機能を追加して「Notes9」として発表した。

 UI(ユーザーインターフェース)をIBMの企業向けソーシャル・ソフトウェア「IBM Connections」と統一し、同等の操作性で一部機能を利用することができるようになった。また、ユーザーの活動状況をタイムラインで表示する「Activity Stream」機能を追加したことで、Connectionsだけでなく、TwitterやFacebookなどの外部のシステム上のつぶやきや活動状況を画面上に表示し、「承認」や「返答」などの操作ができる。

 モバイルデバイスからメールやカレンダー、アドレス帳にアクセスする「Traveler」機能を強化。すでに対応していたiOSやAndroidに加えて、Windows PhoneやWindows RT、Windows 8 ProのOSからアクセスできるようになった。また、既存のNotesのデータベース(DB)を改修することなく、ウェブブラウザ上で「Notes9」を表示・操作できるプラグイン機能を搭載した。

 ユーザーあたりのライセンス価格は、2万3600円。3月21日に英語版の提供を開始し、日本語版は後日提供する。ソフトウェア事業コラボレーション・ソリューションズ事業部長の三浦美穂理事は、「オンプレミス版でのライセンス販売となるが、1年以内にクラウド版で同等の機能を提供する予定だ」と今後の計画を語った。

ソフトウェア事業コラボレーション・ソリューションズ事業部長の三浦美穂理事

 同時に、日本IBMは、ソーシャルソフトウェアの最新版「IBM Connections 4.5」を発表。「いいね」ボタンを改善したほか、「Outlook」などのメールに張り付けたリンクから、Connectionsに直接アクセスできる機能を搭載した。また、文書管理機能「IBM Connections Content Manager 4.5」をConnectionsに統合した。

 さらに、「IBM Connections 4.5」「IBM Connections Content Manager 4.5」、リアルタイムコラボレーションツール「Sametime SUT Lite」、電話連携ツール「Sametime Advanced」をまとめたスイート製品「IBM Connections Suite 4.5」を提供する。販売は3月29日に開始する。

 ソフトウェア事業担当のヴィヴェック・マハジャン専務執行役員は、「ソーシャルの利用はコンシューマでは広く浸透しているが、法人の領域ではまだまだ発展途上だ」と指摘。そのうえで、IBMのソーシャル・ソフトウェアを活用している栗本鐵工所やローランドの例を挙げ、ソーシャル・ビジネスに取り組んだユーザーの成果をアピールした。(真鍋武)

ソフトウェア事業担当のヴィヴェック・マハジャン専務執行役員