日本オラクル(遠藤隆雄社長)は、4月16日、「SPARC」サーバー製品群に、「SPARC T5」4機種と「SPARC M5」1機種を新たに追加し、提供を開始したと発表した。オラクルのデータベースやミドルウェア、業務アプリケーションを高速に実行するためのプラットフォームとして、販売パートナーと連携して拡販に取り組む。

 「SPARC T5」サーバーは、世界最速のマイクロプロセッサを搭載した中規模コンピューティング環境向けサーバー製品群。プロセッサは16個のプロセッサ・コアを搭載し、最大128スレッドを同時並列で処理する。クロック周波数は3.6GHz、16コア共有L3キャッシュを8MB搭載。エントリモデル「SPARC T4」のプロセッサと比較して、コア数が2倍、クロック周波数が1.2倍に向上した。

 大規模コンピューティング環境向けの「SPARC M5」サーバーとして、「SPARC M5-32」をラインアップ。「SPARC M5」プロセッサは、クロック周波数が3.6GHzで、プロセッサ・コアは6個。これを最大32個、6コア共有L3キャッシュを48MB搭載している。プロセッサあたりで最大48スレッドを同時並列処理し、システムあたり最大1536スレッドまで拡張することができる。前世代製品「SPARC M9000」サーバーから、処理速度は最大10倍になった。

 新サーバー製品群は、アプリケーションデータ保護機能をハードウェアに組み込んで最適化。今後の製品ロードマップでは、オラクル・データベースやJavaソフトウェア機能などの組込みも想定しているという。

 発表会で新製品のコンセプトや性能を説明したデイビッド・ローラー システムズ プロダクト・マネジメント&ストラテジ担当シニア・バイスプレジデントは、「新製品によって、エントリからハイエンドまでのラインアップが揃った。業界最高水準の性能を実現した『最も速いサーバー』であり、ユーザーのあらゆるワークロードを快適に処理する」と話し、日本市場での拡販へ意欲をみせた。

 同時に、日本オラクルは主要販売パートナー18社を発表。このうち伊藤忠テクノソリューションズ、NTTデータ先端技術、新日鉄住金ソリューションズ、TIS、東芝ソリューション、日立システムズの担当者が発表会に出席し、「SPARC」への期待を語った。(本多和幸)

オラクル幹部と販売パートナー6社の担当者。ユーザーへの新たなソリューション提案に向けて連携を強化する