ニュース

バラクーダ、バックアップ事業に注力、クラウド連携で差異化

2013/04/30 18:31

 バラクーダネットワークスジャパン(バラクーダ、林田直樹社長)が、バックアップアプライアンスの事業拡大を目指している。3年後をめどに、バックアップ製品の売上比率を現在の主要商材であるファイアウォールと同等の水準に引き上げる計画だ。

 バラクーダは、これまでミッドマーケット向けのWAF(ウェブ・アプリケーション・ファイアウォール)を事業の柱としてきた。2012年11月、米国本社で社長が交代し、ストレージ大手のEMCでバックアップ事業に携わったウィリアム・ジェンキンズ氏がトップに就任。方針の見直しを決定した。

 これに伴って、日本法人も組織を一新。新たに林田直樹社長の下でバックアップ事業の拡大を掲げ、販売体制の強化を進めている。バックアップ製品のユーザーインターフェース(UI)の日本語化を実現し、従業員数100~2000人の企業を中心に市場を開拓する。

 日本独自の取り組みとして、今年3月、国内で専用データセンター(DC)を立ち上げた。アプライアンスをクラウドと連携し、二重のデータ保護を実現することによって、他社との差異化を図る。林田社長は、「アプライアンスだから簡単。さらに、クラウド連携による安心を強みに、製品を販売パートナーに訴求していく」と述べる。

 今後は、とくに2次販売店に対するサポートを拡充。ビデオ会議を活用し、地方の販売店に技術情報などを提供する。「現在、ファイアウォール製品が売り上げの75%を占めているが、今後は需要が旺盛なバックアップ製品にも力を入れ、3年後に50%ずつの構成を実現したい」(林田社長)としている。(ゼンフ ミシャ)

バラクーダネットワークスジャパンの林田直樹社長
  • 1

関連記事

米バラクーダネットワークスと米マイクロソフトが戦略的提携

バラクーダ、インスタントリカバリ機能を備えたバックアップソリューション

バラクーダネットワークスジャパン バックアップを軸に事業を伸ばす 販社体制の整備で本格化

バラクーダ、90TB対応のバックアップアプライアンスを発売

バラクーダネットワークスと日本ベリサイン、リモートアクセス認証で協業

外部リンク

バラクーダネットワークスジャパン=http://www.barracuda.co.jp/

週刊BCN特別連載企画
「パートナーと伴奏し、新たな価値を共創するネットワールド」

連載第1回 トップに聞くビジネス戦略とパートナー支援

× こちらから>>

連載第2回 オンプレミスの知見を生かした「クラウド移行の最適解」

× こちらから>>

連載第3回 複雑なセキュリティに対し充実したサポートと検証環境を用意、今後はAI保護に注力

× こちらから>>

連載第4回 AIビジネスの立ち上げを支援 企業独自のデータを取り込み課題を解決

× こちらから>>